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ココは元S-Silence管理人の日記とかエッセイモドキとかが徒然とごにょごにょしている空間です
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何故にいまなのかは知らないが、学生時代に余所のクラスに転入した時の事を唐突に思い出した。
いわゆる暗黒時代だった。転入前のいざこざから、人付き合いを拒絶したまま卒業までやり過ごそうと、超無口を貫いていた。
なのにクジ引きで文化祭の学芸会の準主役を引いてしまったのだ。
友人不在の超暗い生徒が、和気藹々と練習に参加できるワケも無く、死ぬほど嫌だった。
準主役は、主人公を異世界に誘う怪しい男で、彼の説明が物語を引っ張るのでダントツで台詞が多い役どころだった。
だが、もしも台詞が飛んでも誰にも教えてくれとは言いづらい。
私は誰よりも早く台詞を覚えた。下手だと言われるのは口惜しいので台詞の間を計ったし、乗り気だと思われるのも心外なので厭世的で押し殺したキャラクターを落とし所に演じた。
結果、助演賞をもらった。
我が身を守りきったと思った。
陰口に、あの人やるときはやるという要素が加わった事で、むしろ新たな鎧を得たとも言えた。
いまでも、あの時期に、あの無口で苛められなかったのは奇跡ではないかと感じたりはする。しかし奇跡ではなく、努力と実力だと考えてもいる。
付け込まれるような無能や愚鈍は晒すまいと気を張っていたし、もしも殴られたらゼロタイムで反撃する決心はしていたし、同性なら二人くらいなら相手に出来るほどには鍛えていた。
人にオーラという物が本当にあるのなら、あの時の私からは明らかにヤバいのが立ち上っていただろう。
だが毎日が酷く疲れた。
時が流れて、そんなヤツも普通の大人に見えるように、色々と上手くなっていくワケだが。
周囲に隙を見せないように生きる、だなんて漫画みたいな心境で過ごした日々は、今は財産である。心のゆとりともなり、創作の糧ともなる。
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