ココは元S-Silence管理人の日記とかエッセイモドキとかが徒然とごにょごにょしている空間です
二十代の頃は自分が拵えたキャラクターに、「こんなマンガみたいな性格の奴なんてリアリティがない!」という感想を抱いていたが、あれからウン年。世間を渡ればマンガみたいな性格の奴は実在しまくってた。
小説はどう足掻いても人格が織りなす創作物なので、人格のサンプルは沢山あるに越したことはない。
好きな人格よりも、キライな人格のほうがサンプルとしての価値は高い。キライな人格の多くは自分から遠い性格の例であるし、こいつが芸の肥やしになると思えば精神衛生上も健やかに過ごせる。
そうしてサンプリングしてゆくと、類は友を呼ぶということわざの真実味が増してきた。「人間は腐ってる」とか、「変なのばかりに絡まれて困る」とかゆってる人は、ゆってる本人が腐ってたり変なのだったりするように感じるのだ。
空気というものなのかも知れない。「変なのばかりに絡まれて困る」という発言そのものが、変な人からすると絡み甲斐のある雰囲気に見えるのかも知れない。絡まれたら、また発言して、また絡まれる悪循環だ。
つまり、腐った変な人に付き合わされたくなかったら、多少イヤなことをされても受け流しておくのが肝要だ。絶対イヤなことをされたら捨て台詞とか吐かずに全力で逃げることだ。それらは泣き寝入りではなく、暗黒へのプロテクションだ。
そうしてまるで一度も絶望したことが無いかのように笑えたら勝ちだ。
ほがらかな笑顔が、素晴らしい人間を呼び寄せる空気になると信じている。
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