ココは元S-Silence管理人の日記とかエッセイモドキとかが徒然とごにょごにょしている空間です
掃除をしていたら二次創作の18禁アンソロジーが出てきた。
駄目なパターンだ。まあ読むワケだな掃除中なのに。
長らく何も創作していない身だが、こういうお題物のアンソロジーなんて読むと、ちょっとばかし創作脳がむず痒くはなる。
もしも自分がこのお題を貰ったらどうするのか、と想定し始めるのである。
『お題』をこなす上で僕が大事にするのは、大きく分けて『必然性』『意外性』『文章力』だ。『文章力』の重要性は言うまでも無いことだが。
僕がアンソロジーに作品を提供する時には、最も重視するのは『必然性』だ。
例えば、お題が“ラブホテル”であったとして。
例えば、ちょっと反りの合わない二人が、飲んだ帰りに弾みで入ってしまったラブホテルで、気持ちを確認しあって目出度くゴールイン、というストーリーがあったとしたら。
おそらく僕は「家でやれ」と思うと思う。
そこがラブホテルである『必然性』が無ければお題がそれである意味が無い、と思うくらいには僕はクソ真面目だ。
『必然性』とは、キャラクターにとっての必然性ばかりではなく、読者にとっての必然性の方が大切だ。キャラクターがラブホテルでなければ何かが出来ない状況にいる事ではなく、或いはそれも含む何らかが、読者にラブホテルであるからこそ感じられる何かをもたらす事がお題の肝だ。
必然性を考える時、ラブホテルというお題はとてもハードルが高いと気付いた。
そうでなければならない理由が少なく、そして詮無いのだ。
突然に雨が降ってきてそこしかなかった?
人目を忍んで会えるのがそこしかなかった?
刺激的だと雑誌で見て行きたくなった?
背伸びしたくて誘ってみた?
弱い。どれも必然性が弱い。
反対にハードルの低いお題を考えてみるなら「お酒」とかかと思う。
酒というのは、飲みにいかないかという一言で簡単にシチュエーションが作れたり、口を割らせたり、記憶を飛ばしたりできる。凄い戦闘能力のキャラクターにも容易にピンチを作ることが可能で、拉致監禁もし放題だ。またファッショナブルゾーンでシェーカーを降らせたりも、オリジナルカクテルに意味を込めてサプライズすることも出来る。もしもウルトラCを狙いたかったらお屠蘇とか醸造に手を出しても良いかも知れない。とにかく、酒であることの必然性が見つけやすい。
『必然性』が見込めないとなると『意外性』に賭けるしかなくなるのだが、そこに何か展開を盛り込もうとしてもバリエーションがまた少ないのがラブホテルだ。
知り合いと会ってしまった?
騙して連れてこられた?
潜入調査することになった?
それらには特に目立った意外性は無い。逆に意外性が十分なアクシデントを加えると結局「そこラブホでなくても良かったんじゃないの?」というくらい明後日の方向へストーリーへ脱線しそうだ。
根本から考え方を変えなければならない。
思考の途中経過をスッ飛ばして、結論から言うと。
恐らく「ラブホテル」のお題を貰った僕が書くのはギャグエロ作品になる。
キャラクターはストーリー中で、ラブホを舞台にしたコント劇を演じる羽目になるが、実はモノホンの二人だったため台本をこなしつつも裏では勃つや勃たんやの小競り合いをしているというお色気ギャグ。ラブホである必然性は作中劇の台本に盛り込む努力をしつつ、最後はちょっとシリアスにマジギレ台本無視で啖呵を切っちゃう冷や冷やシーンを入れつつ大団円、周囲の反応と後日談はまたギャグで締める。
詰まり、必然性と意外性を担わせる箇所を根本的に変えてみた。
意外性についてはシチュエーションと作風自体という全体に背負わせる。
勿論、これで実際に完成させたらどれくらいのクオリティまで行き着けるのかなんて分からない。
でも、この路線なら原稿を提出した後で誰かとネタが被っているという事は、まずないと思う。
自分が結構ネタ被りを怖れているんだといま気付いた。
アンソロジーを手にして、この話はさっきのあれとほぼ同じ展開だな、と思うこと、思われることを避けたがっているんだろう。それは多分、次々と新しく現れる色んな景色にずっとわくわくしていたいからだろう。「そうきたか!」と言いたいし言われたいんだろう多分。
そう思うとこれ、ラブホテルというお題自体が失敗……いや、そこはハードルが高いと思わなければ駄目か。やれば出来ない事はないはずだ。きっと僕とは全く違うひらめきを持った人がいて、僕には思い付きようもない話を持ってくるんだろう。
「こうではないというならば対案を示せ」
そう自分に投げかける所から始まるこうした想定遊びは、自分の難儀さを逃がす謂わばガス抜き遊びだ。人にはあまり言わない様にはしてきたが、僕は脳の特性上、自他に対して分析的かつ批判的なアプローチをする傾向がある。部活でトレーニングなんかをする時には評価や難点の指摘は役に立つものだったが、大人になったら活用するシーンなんて殆ど無い。なので偶にこうして無駄なエンジンの空吹かしでもしてるんだろう。
駄目なパターンだ。まあ読むワケだな掃除中なのに。
長らく何も創作していない身だが、こういうお題物のアンソロジーなんて読むと、ちょっとばかし創作脳がむず痒くはなる。
もしも自分がこのお題を貰ったらどうするのか、と想定し始めるのである。
『お題』をこなす上で僕が大事にするのは、大きく分けて『必然性』『意外性』『文章力』だ。『文章力』の重要性は言うまでも無いことだが。
僕がアンソロジーに作品を提供する時には、最も重視するのは『必然性』だ。
例えば、お題が“ラブホテル”であったとして。
例えば、ちょっと反りの合わない二人が、飲んだ帰りに弾みで入ってしまったラブホテルで、気持ちを確認しあって目出度くゴールイン、というストーリーがあったとしたら。
おそらく僕は「家でやれ」と思うと思う。
そこがラブホテルである『必然性』が無ければお題がそれである意味が無い、と思うくらいには僕はクソ真面目だ。
『必然性』とは、キャラクターにとっての必然性ばかりではなく、読者にとっての必然性の方が大切だ。キャラクターがラブホテルでなければ何かが出来ない状況にいる事ではなく、或いはそれも含む何らかが、読者にラブホテルであるからこそ感じられる何かをもたらす事がお題の肝だ。
必然性を考える時、ラブホテルというお題はとてもハードルが高いと気付いた。
そうでなければならない理由が少なく、そして詮無いのだ。
突然に雨が降ってきてそこしかなかった?
人目を忍んで会えるのがそこしかなかった?
刺激的だと雑誌で見て行きたくなった?
背伸びしたくて誘ってみた?
弱い。どれも必然性が弱い。
反対にハードルの低いお題を考えてみるなら「お酒」とかかと思う。
酒というのは、飲みにいかないかという一言で簡単にシチュエーションが作れたり、口を割らせたり、記憶を飛ばしたりできる。凄い戦闘能力のキャラクターにも容易にピンチを作ることが可能で、拉致監禁もし放題だ。またファッショナブルゾーンでシェーカーを降らせたりも、オリジナルカクテルに意味を込めてサプライズすることも出来る。もしもウルトラCを狙いたかったらお屠蘇とか醸造に手を出しても良いかも知れない。とにかく、酒であることの必然性が見つけやすい。
『必然性』が見込めないとなると『意外性』に賭けるしかなくなるのだが、そこに何か展開を盛り込もうとしてもバリエーションがまた少ないのがラブホテルだ。
知り合いと会ってしまった?
騙して連れてこられた?
潜入調査することになった?
それらには特に目立った意外性は無い。逆に意外性が十分なアクシデントを加えると結局「そこラブホでなくても良かったんじゃないの?」というくらい明後日の方向へストーリーへ脱線しそうだ。
根本から考え方を変えなければならない。
思考の途中経過をスッ飛ばして、結論から言うと。
恐らく「ラブホテル」のお題を貰った僕が書くのはギャグエロ作品になる。
キャラクターはストーリー中で、ラブホを舞台にしたコント劇を演じる羽目になるが、実はモノホンの二人だったため台本をこなしつつも裏では勃つや勃たんやの小競り合いをしているというお色気ギャグ。ラブホである必然性は作中劇の台本に盛り込む努力をしつつ、最後はちょっとシリアスにマジギレ台本無視で啖呵を切っちゃう冷や冷やシーンを入れつつ大団円、周囲の反応と後日談はまたギャグで締める。
詰まり、必然性と意外性を担わせる箇所を根本的に変えてみた。
意外性についてはシチュエーションと作風自体という全体に背負わせる。
勿論、これで実際に完成させたらどれくらいのクオリティまで行き着けるのかなんて分からない。
でも、この路線なら原稿を提出した後で誰かとネタが被っているという事は、まずないと思う。
自分が結構ネタ被りを怖れているんだといま気付いた。
アンソロジーを手にして、この話はさっきのあれとほぼ同じ展開だな、と思うこと、思われることを避けたがっているんだろう。それは多分、次々と新しく現れる色んな景色にずっとわくわくしていたいからだろう。「そうきたか!」と言いたいし言われたいんだろう多分。
そう思うとこれ、ラブホテルというお題自体が失敗……いや、そこはハードルが高いと思わなければ駄目か。やれば出来ない事はないはずだ。きっと僕とは全く違うひらめきを持った人がいて、僕には思い付きようもない話を持ってくるんだろう。
「こうではないというならば対案を示せ」
そう自分に投げかける所から始まるこうした想定遊びは、自分の難儀さを逃がす謂わばガス抜き遊びだ。人にはあまり言わない様にはしてきたが、僕は脳の特性上、自他に対して分析的かつ批判的なアプローチをする傾向がある。部活でトレーニングなんかをする時には評価や難点の指摘は役に立つものだったが、大人になったら活用するシーンなんて殆ど無い。なので偶にこうして無駄なエンジンの空吹かしでもしてるんだろう。
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