ココは元S-Silence管理人の日記とかエッセイモドキとかが徒然とごにょごにょしている空間です
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夜の室内。部屋主の趣味により暗がりと称する程度の光源しかない。
60ワット相当のオレンジ色をした間接照明がひとつ壁を照らしている。
10ワットのシャンデリア豆球を仕込んだ卓上ライトは、厚いガラスの濃い柿色を鈍く漏らすだけでぼんやり暗い。
光量を再弱にまで絞ったPCモニタの壁紙は焦茶色一色に統一しているが、今し方の作業の為に開けていたcdaからmp3への変換ソフトのウィンドウが白だったため、今だけ室内の中で群を抜いて明るい。
読み取り終えたディスクを右手で持ち上げた際、不用意なその角度は右前の銀面が自分を見ているような方角だった。
映り込む、四角いフレームの黒縁眼鏡、そのアンバーのブルーカットレンズ越しに見える黒すぎる黒目と諄い睫毛の印象がきつく、幾分驚き手を止める。次に見たのはモニタからの白い光が素肌特有の光沢になっている様子で、それを目でなぞれば45度の角度から見る顎は唇よりも前に出て尖っている。最後に気が付いたが、太く黒い眉毛も顔の要素の多くを担っていたかも知れない。
私は私の顔を不意に見た時、怖くて心臓が跳ねる。それはそんなに嫌な事じゃない。
夜の室内。部屋主の趣味により暗がりと称する程度の光源しかない。
60ワット相当のオレンジ色をした間接照明がひとつ壁を照らしている。
10ワットのシャンデリア豆球を仕込んだ卓上ライトは、厚いガラスの濃い柿色を鈍く漏らすだけでぼんやり暗い。
光量を再弱にまで絞ったPCモニタの壁紙は焦茶色一色に統一しているが、今し方の作業の為に開けていたcdaからmp3への変換ソフトのウィンドウが白だったため、今だけ室内の中で群を抜いて明るい。
読み取り終えたディスクを右手で持ち上げた際、不用意なその角度は右前の銀面が自分を見ているような方角だった。
映り込む、四角いフレームの黒縁眼鏡、そのアンバーのブルーカットレンズ越しに見える黒すぎる黒目と諄い睫毛の印象がきつく、幾分驚き手を止める。次に見たのはモニタからの白い光が素肌特有の光沢になっている様子で、それを目でなぞれば45度の角度から見る顎は唇よりも前に出て尖っている。最後に気が付いたが、太く黒い眉毛も顔の要素の多くを担っていたかも知れない。
私は私の顔を不意に見た時、怖くて心臓が跳ねる。それはそんなに嫌な事じゃない。
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