上手くまとめられない。
だから下手でも日々書き溜めて行く。
ある日プロットが必要だと思った。
僕の発想の出発はシーン断片なのだ。
そして大体は、そのシーンで作が完結するか、シーンが移り変わっても登場人物の構成が変わらなかった。
だから長年プロットが必要なかった。苦手処を聞かれたら、登場人物が沢山出るやつと答えていた。
ずっとそのままプロットを書かずにいきなり書き始めてたんだけど、そしたら、気が付いたらストーリーがパズルになって、途中で困り出す事が増えてきたのよね。デスペナの後日談スィクイーラでもそう。今回のギャグシリアスな新刊でもそう。
書いてる途中で、シーンとシーンの状況の繋ぎで板挟みになる。
例えば。
Aさんが助けに来たなら、その前のシーンで一緒に居たBさんも一緒に駆け付けてないと不自然。じゃあBさんが居なかった事にしよっか。あ、駄目だ、Bさんもその前のシーンでアレソレを目撃してないと、その後のシーンでアレソレに反応するのがおかしくなっちゃう。
というようなパラドックスが無数に出来て、話が繋がらなくなる。
あっちのシーンを切るか、こっちのシーンを切るか。
でも全部のシーンがキーポイントとして必須だと思う場合、経過の整合性に無理が有っても、おいそれと内容を変更できないし削れない。
そうすると、それぞれのシーンの魅力を成る可く削らない様な会心のストーリー調整を思い付かにゃならんので、ウルトラC。
ホント、朝起きたら靴屋の小人が、その騙し絵みたいなプロットを普通の建物に作り替えてくれてないかと思う。
だから、プロット。先に作ろうぜと俺は思った。
以上が自分の話。
つづく。