ココは元S-Silence管理人の日記とかエッセイモドキとかが徒然とごにょごにょしている空間です
中学生の頃に、プロになると言っていた友達が居て、
僕はその人の事が凄く好きという訳では無いけれど、凄く興味があった。
と言うのも、とても不定形な人だったのだ。
一定の個性が定まってない。何処に居るかに因って印象がころころ変わる。
彼女は14歳にして、21歳であると年齢詐称して大学生と遊んでいたり、
親との会話は無いが、家が裕福で月10万円の小遣いを貰っていたとも聞く。
そして彼女は時々嘘を吐く。意図してか、せずにかは分からない。
定まらない口調と表情、特殊な家庭環境、現実と自称の調整。
高校に登ると付き合いは無くなったが、彼女の事は気になって、
地元の窓口で同じ名字が呼ばれたら振り返ってみたり。
偶に昔のペンネームで検索を掛けてみたり。
長い年月が流れた今でも結構気にしていたのだが、それは
“彼女はあれで、あの固定された自分というものを持たない状態で
一体どうやって生きていくのだろう”という興味だったのかも知れない。
だから最近、風の噂で自ら命を絶ったと聞いた時に得心が行ったのだ。
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