ココは元S-Silence管理人の日記とかエッセイモドキとかが徒然とごにょごにょしている空間です
『プラスワン』とは何か、また、
『プラスワンの難易度』については以前に書いたが。
折角なので一番記憶に新しい奴を一つ書いてみようと思う。
難易度としては最高ランクに位置する超強力プロット作品。
「ダイの大冒険」プラスワンだ。
色々々々考えた末に辿り着いた結論からまず記す。
魔族、女性、剣士、52歳。外見年齢はフローラさんくらい。
ビキニアーマー系の巻毛美女。ペイルブルーの肌。特技は剣技と誘惑。
登場時期は原作終了後。
彼女は、戦士として名高い祖父を破ったらしいロンベルクを探して勝負を挑むために魔界を放浪していた。そして、ロンベルクが先のバーン戦時の人間の前に姿を表したという噂を聞きつけ地上にやってきた。しかしやっと見つけたロンベルクが両腕を負傷し戦闘不能状態と知って落胆。純粋に勝負を挑みたかった気持ちを燻ぶらせながらもやむ無く魔界に帰る事にする。
そんな折に彼女は、行方不明のダイを探すために魔界へのガイドを探していたアバンの使徒とその仲間達に出会い、懇願されて渋々同行を許す。
しかし彼女の性格は至って不真面目、奔放。自分の女としての魅力を自覚して最大限に武器として使用するタイプなので、ノヴァとかポップ辺りは散々に動揺させられる。
それでも剣士としての腕前はロンベルクに挑みに来るだけのものはあるし、魔族故に魔力は高く基本的な魔法も使えるので道中での戦闘では鮮やかな活躍を見せる。だが如何せん大した目標もなく生きる彼女にとっては戦いはゲーム程度のものではあった。
その時、魔界に到達した一行を待ち伏せる強敵があった。苦戦し、全滅の危機に遭遇したときクロコダインが彼女の盾になる。そして、義理もない我々に助力してくれた者にこれ以上の迷惑は掛ける訳にいかん、と逃げるよう彼女に促す。彼女は戦士たる自分が庇われる事に不快感を催すが、その反面、命を賭して仁義を貫こうとするクロコダインに感激もしてしまい、結果その場を共に戦って乗り切る事になる。
それから少し興味を持ったクロコダインに得意の色仕掛けをしてみるのだが、これが全く以て通用しない、というか気付かれもしない。魔性の妖艶美女の筈が、対クロコダインでは恋愛初心者の小娘レベルにまで自信喪失。その様子は後々にメルルからは同情され、レオナからは大いにからかわれる事になる。
戦いの続く中、クロコダインの武人としての高潔っぷりに日々惹かれる一方、自らのアプローチに対するあまりの手応えの無さに、やがて色恋の一切をスッパリ諦めて一人の戦士として側に居ようと思うようになる。
そこから彼女の戦士としての一皮剥けっぷりが眩しかったら良いなあ。
その後には戦士として成長した彼女が、逆に腑抜けたクロコダインを叱咤激励するシーンとかあったら良いなあ。
で。
このプラスワン実はめちゃ苦戦してて、ここに行き着くまでには根本的なキャラの全作り直しもあった。
最初はやっぱ原作の進行中の時間軸にプラスワンしたかったんだけど、でもこの作品って世間でも有名な綿密プロット作品じゃないですか。そりゃ、もう1人でもキャラが欠けると物語の進行に支障が出るってくらいの綿密さで。それって1人足す隙もまた無いよねーってことで、最初は頭を捻って作中に既に存在する破邪の洞窟を擬人化してキャラにする事を思いついた。洞窟が洞窟でなく、何らかのキャラクターが破邪呪文を授けるってことにすれば、そうすれば必然性は原作の洞窟からそのまま受け継ぐことができるんじゃないかと。卑怯だけどホントこれくらいしかキャラを増やす隙が無いようにおもえて。でソイツをどんな性格と役割にしようかなと思った時、この作品って基本的にみんなが頑張って生きようとしてて、1人も死に逃げたいような奴は居ないよなと思いついた。それで考案してみたキャラが、ダイかポップと同じ年齢の少年。設定として、破邪呪文を契約で授けるのはその一族の長の役目で、例えばドラゴンの騎士とかと同じく1人だけに代々役目が受け継がれて行く。だから魔王軍は誰とも契約させない為に今まで少年を捕えて生殺しにしてた。少年は牢で長年辛い目にあって精根尽き果ててるので、出来れば早く楽になって世を去りたいと思ってる。……みたいな感じにしてみたが、これで具体的なストーリーを想定し始めるとすぐに破綻したね、アバン先生の存在で。そう、レオナがミナカトールを求める段階よりかなり前、既にアバン先生は先に接触してるんだよな。そうしたらその状態でいつまでも放っとかれてる訳ないし。そしたら移動もしちゃうし、レオナに逢えないし。
それにその物理的な矛盾より何より、このキャラクターはこの作品に出すには暗すぎる。
却下。全部やり直し。
で、次の穴を探した。
そういやこの作品って女性キャラの層が薄いのよなと思いつく。基本的に聖人タイプの完成した女性しか原作には居ないのよ。それじゃお色気バンバンの俗物にしようかなと。そして原作の女性は飽くまで女性的な役回りなので武力で第一線には来ないんで。じゃあ生粋のファイターにしようかなと。あと種族的な穴とビジュアルも考えて魔族にすることでキャラの骨格が出来上がった。
でも最初はロンベルクの恋愛相手として連れてくるつもりだったのよね。けどさー、サブキャラ同士の恋愛はちょっと需要ないないよね。じゃあメインキャラで恋愛相手って誰よって時に、そういやあおっさんは嫁を探そうかなとか言ってたなと。じゃあおっさんと同年代、よりはちょっと気後れ煽るために年上とかにしてより魔族っぽくもして。けどおっさんはお色気では落ちないよなwww不憫wwみたいな感じで展開はすんなりと。最初は腹の立つ小娘然と登場して、後々は武人枠になる成長コースで魅せて欲しい。
戦闘スタイルとしては魔法剣士。剣と魔法を同時に使えるのは竜の騎士だけだそうなので、黒のコアか聖石みたいな材質の剣に魔法を吸収してから、剣で勢い乗せて打つのが必殺技。ラーハルト同様に闘気はあまり使えない。そういうのは他にちらほらと居る得意な奴に任せんといかんしな。最終局面では、自分の体も使ってマホプラウスみたいに複数の呪文をを溜め込んだり、敵が攻撃として撃って来た呪文を吸収して打ちかえしたりもするが、どちらも半自爆の奥義として作品の盛り上がりに貢献して欲しい。女性枠からも瀕死者を出すぞ計画。
時に、女性キャラ層が薄いって話だけど、仕方なくはあるよね。主人公はダイとポップなんだから。その二人だけを滅茶苦茶に掘り下げに来るのは仕方ない。でもほらボリュームが少なくても何かもっとドラマ的な見せ場ってあるじゃない。例えばヒュンケルは、やっぱ暗黒闘気で戦っちゃおうかしら、とか、このまま捕虜を続けて迷惑かけるなら死んじゃおっかな、とかいう揺らぎとその克服のシーンがあるじゃない。なら例えばマァムにも、ロンベルクに武器作ってくれって直談判しに行って「何で手加減しながら戦う癖のついてる奴に武器作んなきゃならねえんだ」って追い返されそうになった時に毅然と反論して唸らせてくれるシーンが有ったりしても良いんじゃないか。レオナも、ヒュンケルを裁いた直後にこっそり泣いてる所をダイに発見されて「国を治める者としては誇れる判断をしたつもりだけど、父を失った一人の女の子としてはヒュンケルを見るのは辛い」とか言い出しても良かったんじゃないかと。その後に段々と元不死騎団長のことを見直してったりしたらワシは喜んだ。
しかしまあ実は、そんなこた別に良いんだけどな、男性キャラが素晴らしければそれで。それもワシ的真理ではある。こういうのはなー、後から〆切もなくウダウダ考えてるファンの方が絶対に色々と思いつくもんなんだなー。そこまで煽ってくれてるだけで大成功すぎるんだな。
あー長かった。一番記憶が鮮明だから書く事が多かったってのを差し引いても、普段のプラスワンはここまで長くない。これが多分過去最長だなー。
『プラスワンの難易度』については以前に書いたが。
折角なので一番記憶に新しい奴を一つ書いてみようと思う。
難易度としては最高ランクに位置する超強力プロット作品。
「ダイの大冒険」プラスワンだ。
色々々々考えた末に辿り着いた結論からまず記す。
魔族、女性、剣士、52歳。外見年齢はフローラさんくらい。
ビキニアーマー系の巻毛美女。ペイルブルーの肌。特技は剣技と誘惑。
登場時期は原作終了後。
彼女は、戦士として名高い祖父を破ったらしいロンベルクを探して勝負を挑むために魔界を放浪していた。そして、ロンベルクが先のバーン戦時の人間の前に姿を表したという噂を聞きつけ地上にやってきた。しかしやっと見つけたロンベルクが両腕を負傷し戦闘不能状態と知って落胆。純粋に勝負を挑みたかった気持ちを燻ぶらせながらもやむ無く魔界に帰る事にする。
そんな折に彼女は、行方不明のダイを探すために魔界へのガイドを探していたアバンの使徒とその仲間達に出会い、懇願されて渋々同行を許す。
しかし彼女の性格は至って不真面目、奔放。自分の女としての魅力を自覚して最大限に武器として使用するタイプなので、ノヴァとかポップ辺りは散々に動揺させられる。
それでも剣士としての腕前はロンベルクに挑みに来るだけのものはあるし、魔族故に魔力は高く基本的な魔法も使えるので道中での戦闘では鮮やかな活躍を見せる。だが如何せん大した目標もなく生きる彼女にとっては戦いはゲーム程度のものではあった。
その時、魔界に到達した一行を待ち伏せる強敵があった。苦戦し、全滅の危機に遭遇したときクロコダインが彼女の盾になる。そして、義理もない我々に助力してくれた者にこれ以上の迷惑は掛ける訳にいかん、と逃げるよう彼女に促す。彼女は戦士たる自分が庇われる事に不快感を催すが、その反面、命を賭して仁義を貫こうとするクロコダインに感激もしてしまい、結果その場を共に戦って乗り切る事になる。
それから少し興味を持ったクロコダインに得意の色仕掛けをしてみるのだが、これが全く以て通用しない、というか気付かれもしない。魔性の妖艶美女の筈が、対クロコダインでは恋愛初心者の小娘レベルにまで自信喪失。その様子は後々にメルルからは同情され、レオナからは大いにからかわれる事になる。
戦いの続く中、クロコダインの武人としての高潔っぷりに日々惹かれる一方、自らのアプローチに対するあまりの手応えの無さに、やがて色恋の一切をスッパリ諦めて一人の戦士として側に居ようと思うようになる。
そこから彼女の戦士としての一皮剥けっぷりが眩しかったら良いなあ。
その後には戦士として成長した彼女が、逆に腑抜けたクロコダインを叱咤激励するシーンとかあったら良いなあ。
で。
このプラスワン実はめちゃ苦戦してて、ここに行き着くまでには根本的なキャラの全作り直しもあった。
最初はやっぱ原作の進行中の時間軸にプラスワンしたかったんだけど、でもこの作品って世間でも有名な綿密プロット作品じゃないですか。そりゃ、もう1人でもキャラが欠けると物語の進行に支障が出るってくらいの綿密さで。それって1人足す隙もまた無いよねーってことで、最初は頭を捻って作中に既に存在する破邪の洞窟を擬人化してキャラにする事を思いついた。洞窟が洞窟でなく、何らかのキャラクターが破邪呪文を授けるってことにすれば、そうすれば必然性は原作の洞窟からそのまま受け継ぐことができるんじゃないかと。卑怯だけどホントこれくらいしかキャラを増やす隙が無いようにおもえて。でソイツをどんな性格と役割にしようかなと思った時、この作品って基本的にみんなが頑張って生きようとしてて、1人も死に逃げたいような奴は居ないよなと思いついた。それで考案してみたキャラが、ダイかポップと同じ年齢の少年。設定として、破邪呪文を契約で授けるのはその一族の長の役目で、例えばドラゴンの騎士とかと同じく1人だけに代々役目が受け継がれて行く。だから魔王軍は誰とも契約させない為に今まで少年を捕えて生殺しにしてた。少年は牢で長年辛い目にあって精根尽き果ててるので、出来れば早く楽になって世を去りたいと思ってる。……みたいな感じにしてみたが、これで具体的なストーリーを想定し始めるとすぐに破綻したね、アバン先生の存在で。そう、レオナがミナカトールを求める段階よりかなり前、既にアバン先生は先に接触してるんだよな。そうしたらその状態でいつまでも放っとかれてる訳ないし。そしたら移動もしちゃうし、レオナに逢えないし。
それにその物理的な矛盾より何より、このキャラクターはこの作品に出すには暗すぎる。
却下。全部やり直し。
で、次の穴を探した。
そういやこの作品って女性キャラの層が薄いのよなと思いつく。基本的に聖人タイプの完成した女性しか原作には居ないのよ。それじゃお色気バンバンの俗物にしようかなと。そして原作の女性は飽くまで女性的な役回りなので武力で第一線には来ないんで。じゃあ生粋のファイターにしようかなと。あと種族的な穴とビジュアルも考えて魔族にすることでキャラの骨格が出来上がった。
でも最初はロンベルクの恋愛相手として連れてくるつもりだったのよね。けどさー、サブキャラ同士の恋愛はちょっと需要ないないよね。じゃあメインキャラで恋愛相手って誰よって時に、そういやあおっさんは嫁を探そうかなとか言ってたなと。じゃあおっさんと同年代、よりはちょっと気後れ煽るために年上とかにしてより魔族っぽくもして。けどおっさんはお色気では落ちないよなwww不憫wwみたいな感じで展開はすんなりと。最初は腹の立つ小娘然と登場して、後々は武人枠になる成長コースで魅せて欲しい。
戦闘スタイルとしては魔法剣士。剣と魔法を同時に使えるのは竜の騎士だけだそうなので、黒のコアか聖石みたいな材質の剣に魔法を吸収してから、剣で勢い乗せて打つのが必殺技。ラーハルト同様に闘気はあまり使えない。そういうのは他にちらほらと居る得意な奴に任せんといかんしな。最終局面では、自分の体も使ってマホプラウスみたいに複数の呪文をを溜め込んだり、敵が攻撃として撃って来た呪文を吸収して打ちかえしたりもするが、どちらも半自爆の奥義として作品の盛り上がりに貢献して欲しい。女性枠からも瀕死者を出すぞ計画。
時に、女性キャラ層が薄いって話だけど、仕方なくはあるよね。主人公はダイとポップなんだから。その二人だけを滅茶苦茶に掘り下げに来るのは仕方ない。でもほらボリュームが少なくても何かもっとドラマ的な見せ場ってあるじゃない。例えばヒュンケルは、やっぱ暗黒闘気で戦っちゃおうかしら、とか、このまま捕虜を続けて迷惑かけるなら死んじゃおっかな、とかいう揺らぎとその克服のシーンがあるじゃない。なら例えばマァムにも、ロンベルクに武器作ってくれって直談判しに行って「何で手加減しながら戦う癖のついてる奴に武器作んなきゃならねえんだ」って追い返されそうになった時に毅然と反論して唸らせてくれるシーンが有ったりしても良いんじゃないか。レオナも、ヒュンケルを裁いた直後にこっそり泣いてる所をダイに発見されて「国を治める者としては誇れる判断をしたつもりだけど、父を失った一人の女の子としてはヒュンケルを見るのは辛い」とか言い出しても良かったんじゃないかと。その後に段々と元不死騎団長のことを見直してったりしたらワシは喜んだ。
しかしまあ実は、そんなこた別に良いんだけどな、男性キャラが素晴らしければそれで。それもワシ的真理ではある。こういうのはなー、後から〆切もなくウダウダ考えてるファンの方が絶対に色々と思いつくもんなんだなー。そこまで煽ってくれてるだけで大成功すぎるんだな。
あー長かった。一番記憶が鮮明だから書く事が多かったってのを差し引いても、普段のプラスワンはここまで長くない。これが多分過去最長だなー。
COMMENT