『ラ・トラップ・ブロンド』オランダのトラピストビール。口を付ける前から香りが良い。王道ビールの香ばしさ。泡は粗めだから消えやすい。
一口目。やや、これはなんと、普通のビールだ。良くも悪くも特殊な所が何処にも無い。若干酸味が強いかな? くらい。濃い事は濃いので普通に美味しい。しかし態々買う程の特徴があまり無い。二口目以降も印象はずっと変わらない。
半分飲み終えて溜息を鼻からついた時点で、日本ビールの多くには存在しないあのフルーティさが仄かに香ったりする。あらゆる点でトラピストビールっぽい要素が控えめの、乱暴な言い方をすれば日本ビールとトラピストビールの合いの子みたいなビール。
またもやトラピストビール。一口目。ぐあっ、イテえ。何かとキツいな、度数も、喉当たりも。二口目以降、鼻に抜けていく華やかさはオルヴァルにも似ているが、あちら程の丸さは無い。印象で言うなら、オルヴァルは女性的、ロシュフォールは男性的。そうか、炭酸のアタックが電気ショックの様に痛いんだなコレ。泡が尖ってるようなイメージ。総評すると美味しい部類だが気分を選ぶビール。なんかこう、一気にやっつけられたい時に向いてる。ロシュフォールには6とか10も有ったと思うから、多分全体的にアタックの強さが違うんだろうと思う。
(前記事:http://skrdiary.blog.shinobi.jp/Entry/923/)
5/30 サッポロプレミアムアルコールフリーブラックの評価を追加
未飲:サントリー ファインゼロ
A:サントリー オールフリー
C:キリン フリー
C:キリン 休む日のAlc.0.00%
未飲:アサヒ POINT-ZERO(ポイント ゼロ)
B:アサヒ ダブルゼロ
未飲:アサヒ ポイントワン
B:サッポロ プレミアムアルコールフリー
B:サッポロ プレミアムアルコールフリー ブラック
未飲:サッポロ スーパークリア
『サントリー オールフリー』
カロリーゼロ・糖質ゼロ。割とちゃんとビールぽい苦味と、苦い香りがあるから、炭酸麦茶にならずに済んでる。イイ仕事してる。糖質ゼロまでなのが返って良いのかな、あのノンアルコールビール特有のしつこくまとわりつく感じがない。すっきり天然水。爽やか。いきなりアタリ引いたかも。後日箱買いした。
『サッポロ プレミアムアルコールフリー』
カロリー22キロ・糖質アリ。にがっ。香ばし過ぎて何かが焦げたようだぜ。カロリーも糖質も一応あるタイプなのにこなれてない感じが……。鳥のトマト煮という濃い料理と合わせて飲んでも飛び抜けて感じるビター風味。うーん。苦くても納得出来る時になら……いややっぱ態々は買わんかな。
『サッポロ プレミアムアルコールフリー ブラック』
http://www.sapporobeer.jp/product/sapporo/premiumalcoholfree_black/
鼻を近付けると、偽ビール独特のあの匂いはする。飲んでみると独特のあの味もする。大いにする。だがブラック感に紛れてマシではある。餃子くらい油と塩のパンチが利いた食事と一緒ならこの偽ビールも有りかも知れない。が、やはり同ジャンルではオールフリーに敵う物では無い。全ての敗因は、キリンやアサヒのフリーにも共通する、独特の匂いと味。したがキュッとなる奴。サントリーオールフリーにだけ無い。
『キリン フリー』
カロリー18キロ・糖質4.2g。口を付けた瞬間はイイ。しかし後口で鼻から抜けていく匂いはかなり癖が有る。麦芽100%麦汁と言うんだからこれが麦感なんだろうが、ビール特有の苦味が伴ってないので、何だか甘ったるい香りにも感じられる。一口二口と進めていくに釣れて、舌が炭酸や香りに慣れて麦茶感が勝ってくる気も。
『キリン 休む日のAlc.0.00%』
カロリー18キロ・糖質4.2g。回復系アミノ酸をぶち込んだ品。初っ端、鼻を近付けただけで香る独特の、何と言うか、缶みたいな匂い。いや缶には入ってるんだが。かきーんとした匂い。これが同じくキリンのフリーと一緒。飲み進めていくと匂いは気にならなくなってくるけれど、キリンフリー同様苦味は薄い。しかしフリーとは違って酸味の様な物が舌の両脇に当たるカンジ。うーぬぬぬ。
『アサヒ ダブルゼロ』
カロリーゼロ・糖質0.9g。悪くは無い。口に入れたカンジは薄いので爽やかめの印象だが、ノンアルコールビール特有の糖糖した香りがやはりする。後口はその糖糖したのがぬめぬめする。適度な香ばしさはあるので飲み勝手はある。総じて尖った所がない。しかし爽やかさも突出していないのがA評価になれない理由。サントリーオールフリーが無ければ、ビールテイスト飲料の上位候補に成れたかも知れないが。
ベルギービール。注ぐと甘いバナナ臭。大丈夫か、と思って飲むと、酸っぱい!
舌の横の奥にえぐみが! 気を取り直して二口目……酸っぱい。
一応は甘味もあるみたい。
何か野生の木の実の汁を混ぜたトニックみたいなイメージ。
もしも苦味があって無骨なビール臭いビールを望んでいるなら明らかに違う。
仮にチューハイ黒スグリというメニューを見て頼みたくなる心境だとすれば、
これはアタリになると思う。
●白濁
★☆☆☆☆ 口に合わない。
アルコール度数5.0%
http://www.nipponbeer.jp/lineup/iview.php?pid=28&pvw=dt
ベルギービール。でもビールだと思って飲むと痛い目に遭う。
材料を見る限りフレーバードじゃないのに、まるで柑橘系の香りを着けたみたいな香り。苦味もあまり無い。なので気分的にはビールベースの柑橘カクテルみたい。
爽やか過ぎる程に爽やかなだけに、油っこい物となら相性は良い。唐揚げやマカダミアナッツとは悪くなかった。しかし個人的には同じベルギービールなら、やはりトラピスト系を飲むだろう。
●ラーデベルガー
★★★☆☆ 悪くないが次は買わない
アルコール度数5.0%
http://www.jena.co.jp/beer01.html
注いだ時点で香ばしすぎる香りが立ち上る。味はどちらかというと日本ビール的。キリンクラシックラガーに近いかな。けれど、それに比べれば苦味は強めで独特。苦味を感じる位置が、舌の横のかなり奥。このビールは美味い方ではある。でも強烈な個性が有る訳ではない。一人前の外国ビールの値段なだけに、コストパフォーマンスの面から考えると、やや切ない。しかし気が付くと結構さくさく飲んでいる。あ、度数5%だからかな。
●インドの青鬼
★★☆☆☆ 買う理由がない
アルコール度数7.0%
http://item.rakuten.co.jp/yonayona/854053/?scid=af_pc_etc&sc2id=191498677#854053
一口目。舌に乗ってる内は「味が濃いな」と言う感じだったが、その後味にどんと苦味が来る。個人的には許容範囲だが、人に因っては飲めないレベルの苦味なのは分かる。
そう言えば香りってあんまり高くないな。個人的評価としては、少なくとも料理と合わせなければ、わざわざこのビールを選ぶ事はないと思う。そうだなあ。例えばとても甘味の強いディップでシュリンプでも食べてるなら、或いは。
(前記事:http://skrdiary.blog.shinobi.jp/Entry/919/)
『トンゲルロー ブロンド』
★★★☆☆ 悪くないが次は買わない
(日本の法令ではビールではなく発泡酒に属する)ライトテイストでも流石は上面発酵。度数は6度とやや高め……の筈なのに! アルコール度の高さをぜーんぜん感じない飲み口の軽さ。これはキケン。最初の一口は「普通のビールじゃん」と思うけど、一口目を飲み込んだ後に香ばしさが喉から上がってくる。あ、わかんないけど、原料見たらオレンジピールって最後に書いてある。へー。
『トンゲルロー ブラウン』
★★☆☆☆ 買う理由がない
(これは日本の法令でもビール扱い)度は6.5%。一口目の感想は、これでもかと言うコク。舌にまとわりつく程のコク。ブラウンって名前のイメージ通り、ブロンドより濃いね。キツいんじゃなくて味が濃い。でもギネスとかと違って苦みは弱い。んー。個人的には、そこんとこが引き締めの足りない感じかなー。僕が買うなら香ばしくて軽やかだったブロンドの方かも。香ばしい事は香ばしいんだよな。こゆーいけど。口に味がたゆとう様に。ちゃんとキャラが立ってるビール。ファンが付く要素があるに違いない。
『オルヴァル』
★★★★★ 絶対に次も買う
アルコール分6.2%。香り。香り。後口の香り、その苦みを含んだフルーティーさが何とも華やか。トンゲルローの特徴が香ばしさだった事に比べると、このビールの特徴は妖艶さかも知れない。いやトラピストに妖艶はねえだろ、とは思えど。がつんとビールらしいビールの気分っていうよりは、しっとりと落ち着いたカクテルを飲む時の気分があるかな。あーじゃあ妖艶じゃなくて淑女にしとこう。とにかく瓶のデザイン通りの味。トンゲルローブラウンでもそうだったけど、絶対グラスに注いで飲むべき。香り的にも、泡の収まんない事情にしても。
『シメイ レッド』
★★★★★ 絶対に次も買う
アルコール分7%。口に入れた瞬間に、美味い、と思えるビール。先に試したトンゲルローやオルヴァルは嚥下の後の香りが来るまで楽しみ処を待つ感があったけど、シメイは舌の上での、味って部分でのポイントが高い。爽やかで仄かな苦みと、何だろう。糖感っていうかなんて言うか。それってコクっていっても良いの? “味”なんだけど。うーん。しっかりしてるけど強烈な個性は無いから食事とも合いそう。あー。レアな肉料理の血と一緒に頂きたい感じ。